师傅の身に起こった何か

ここ数日欲しかった竹製のザル。



一時帰国の際に買ってこようと思っていたのに、近所のスーパーの、日本雑貨臨時特設コーナーで発見。全部15元!みたいな催し物。

嫌いだったブロッコリーを毎週1度、お弁当用に茹でて冷凍するようになったので、冷ます時にこの平らな竹ザルが良い。本当はほうれん草が好きだけど、こちらでの安定供給のされなさに驚いた。
夏なんかほんと見かけなかった。日本のスーパーでほうれん草無い日なんか...ある?



ところで、今日は各部屋についている↑このパネルヒーターの修理日でした。
先冬の終わりごろから故障していたっぽいんだけれど、前回は何か大本を閉じられて終わっていた。

で、午後行きます。やぱりお昼前後に行きます。いややっぱりお昼前かも?な連絡が入り。

この連絡は、不動産屋の担当さんからです。業者さんが自発的に教えてくれるはずもなく、担当さんが何度もTELで確認してくれる。


14時は過ぎるらしいです...
もう行きましたか?
こちらの人は本当に時間通りじゃなくてすみません.....
連絡がつかなくなりました.......
と、担当さんが死にそうになる中で、当の私はとっくにチャイナイズされていますので
むしろ11時にはスーパーに買い物に行った私の勝利!くらいに思っていました。
いいのいいの。修理ある日は丸一日潰れるの。


連絡がつきました!今日必ず行くそうです!もう本当にすみません><!
なメッセを最後に担当さんからの連絡も途切れた18時前。
なんだか玄関に誰かがいるっぽい。きたか?それにしてもなかなかチャイムが鳴らない。
お水の配達も頼んでいたのでドアを開けてみると、ニィハオ...とスラリとした中年男性。
何やらふらついている。

こちらでは客先の部屋に入る時に、靴に専用のビニールを履くんだけれども(正直やめてほしい。全然汚れ防止にならない。)それをやるのに手間取っていたようだ。とにかくもう、ヨロヨロなのである。


余談だけど、こちらには ”何か職業を間違えていませんか?” な中年~老年の男性がたまにいる。
どう見ても大御所俳優か、大手企業の、少なくとも常務クラスまでは行っているなこりゃ、というおじさんがスーパーのお掃除係だったりする。彼から放たれるその謎の威厳たるや物凄くて、なんだか場違いなほど。北大路欣也を想像してもらって構わない。引けを取らない風貌。
いつ行ってもホウキを持っていることから、お忍びの視察や仮の姿ではないらしいことが分かる。いやそういう趣味のお金持ちなのかな~?(という馬鹿な想像をしてしまうほど)


今日来た师傅(※技術的な仕事をする人をそう呼ぶらしい。ドライバーさんとかも)も、俳優さんとまではいかなくても身長も高く、服装も業者さんという感じもせず、そうだな、スタントマン?みたいな。大幹鍛えてる!的な。
そんな彼が疲れた顔を見せる。


なんだなんだ?今日は忙しかった、アピールか?だからこんなに遅れちゃったよ、か?


とか思いながら見守る。
が、どうも体調の悪さが醸し出されていることに気づく。
フラッフラになりつつ『申し訳ないけど、その椅子に座ってもいいか?』とか言っている。
顔が真っ白。血の気が全く無い。


お、おう...(訳:座って)みたいになりながら、不動産屋さんに慌ててTEL。
なんか死ぬほど具合が悪そうなんですけど!と言っても
あー、確かに病院行ってたから連絡つかなかった、とか言ってましたね。でも大丈夫じゃないんですかー?みたいな。


本人に、大丈夫か聞いても儚く微笑むだけ。
普段は何聞いても、あの子もその子も『没问题、没问题』しか言わない国民性なのにそれを言わないなんて!
よっぽど有问题なのでは!!?


もう一度聞くも、やはり儚い笑みを精一杯に浮かべ、左右に顔を振る。
なんだその笑みは。
いやほんっと具合悪い、なのか
いやー、稼ぎ時(おそらく)にやっちまいましたよー、なのか
俺はもうダメだから残された妻子を頼む、なのか(?)


普段は誰かが来るたびにピーピー鳴く もこ も、今日は見向きもしない。
もしかして、生きて...無いの???


水飲む?と聞いても反応がよく分からない。
私の頭の中に不安がよぎりまくる。ここで倒れられたりでもしたら!
というかこんな状態で来なくていいのに。来るんだったら嘘でも大丈夫なふりしてよ...


足を引きずりながら各部屋を見て回ろうとする师傅。
足?なに?足が痛いの?え?脳梗塞とかの前兆じゃないよね!?
全部のヒーターをONにするってことね?よし分かったマカセロー!


やっといたやっといた、この部屋もあの部屋も私がやっといた、と伝えると
『あなた...開けてくれたん?シェシェ...』みたいな。ぬおー!しっかりしてー!


で、結果としては、ヒーター自体はびっくりするくらい、申し訳なく感じるほど早く直って、その後の不動産屋さんへの報告TELの方が傍目から見ても長くてしんどかったくらい。
白湯を飲ませて、気をつけて帰ってよ...と言うと彼は『再见...』と言い、手を振って去っていった...次は、あるのか?(いろんな意味で)


ほどなく帰宅した夫にそのことを伝えると
さっきエントランスで足をひきずって歩いている人がいたけどその人かな、とのこと。
それそれそれそれ。その人。...無事お家に帰れてますように。


晩御飯。カッチリすぎなゆで卵。(当社比)



カオス弁当。
レンジで目玉焼きを作ることが楽しくて仕方ないです。



师傅 ~ shī fu
没问题 ~ méi wèntí

Δ コメント方法について Δ
【ameba、Yahoo!、Twitter、Google、Facebook、mixi、楽天】IDでもコメントいただけます。
コメント欄をクリックすると ” [Ownd] ログインが必要です ” というアナウンスが出ますが
そちらで【ログイン】ボタンをクリックし画面を進めると、IDの選択が可能になります。
※ログインの際には利用規約等、念のためご一読ください。

0コメント

  • 1000 / 1000